「めど」は漢字では「目処」または「目途」と書き、「目指すところ」や「目当て」「目標」などの意味がある。
「仕事の目処が立つ」「解決の目処が付く」などの使われ方がされる。漢字の「目処」や「目途」は当て字で、「目途」は「もくと」とも読む。「めど」の元々の漢字は「蓍」という難しい漢字を書いた。
「めど」という言葉の語源は、植物の「蓍萩(メドハギ)」だとする説がある。メドハギはマメ科ハギ属の植物で、萩(ハギ)の一種だが、普通のハギとは違い、茎が真っ直ぐ伸びるのが特徴である。
その真っ直ぐ伸びた茎を、昔は占いの時に使う棒として利用した。この棒は「めどぎ」または「めどき」と呼ばれ、漢字では「蓍」または「筮」と書いた。この占いの象徴とも言える棒は、現在では細い竹の棒50本が使用され、その棒は「筮竹(ぜいちく)」と呼ばれる。
昔の人々にとって占いはとても重要なもので、占いで将来の事柄を判断し、何をするべきがを決めていた。そこから「目指すところ」や「目当て」「目標」を「めど」と言うようになり、「目処」や「目途」の漢字が当てられた。
2020/4/7
カテゴリー「語源・由来」