「ら行」の言葉が少ない理由

今年は令和2年(2020年)であり、「令和(れいわ)」はすっかり見慣れた元号となっている。

令和

この「令和」は、室町時代の元号「暦応(りゃくおう)」以来、約680年ぶりの「ら行」から始まる日本の元号である。実は日本語には「ら行」から始まる言葉がとても少ないという特徴がある。

国語辞典『大辞林』(第四版)に掲載されている言葉では、「あ行」が約4万語、「か行」が約4万5000語、「さ行」が約4万3000語、「た行」が約2万6000語となっている。そんな中で「ら行」はわずか約1万語である。

元々日本で使われていた言葉の中で、「ら行」で発音する言葉がなかったと言われている。その後、大陸との交流の中で「ら行」の言葉が加わってきた。例えば、中国語には「ら(R)」で始まる言葉が多く、その他の外来語にも「ら行」で始まる単語が多い。

「ら行」の言葉の例を挙げると、雷雨、ライト、落語、酪農、ラクダ、ラジオ、ラジコン、羅針盤、落花生、ラッキョウ、ラッコ、ラッパ、ラムネ、卵黄、ランドセル、ランチ、ランプ、陸、リス、リンゴ、瑠璃、レンコン、廊下、ろうそく、ロープ、ろくろ、ロバ、路面電車などがある。

外国との交流が盛んになる中で、「ら行」の言葉が増えていったという歴史がある。それでも現在「ら行」の言葉は約1万語と少なく、「ら行」の言葉が元々日本にはなかったことが現状に大きく影響している。

リンクWikipedia

2020/4/9

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カテゴリー「歴史・文化

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