今のイギリスは王妃と召使いの恋愛で誕生

現在のイギリス(UK)は、イングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランドという歴史的経緯に基づく4つの「カントリー」と呼ばれる地域で構成される。

「イギリス」という名称は通称であり、正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland:UK)である。そして、今のイギリスがあるのは、過去に実際にあった王妃と召使いの禁断の恋仲がきっかけであった。王妃と召使いが勝手に子どもを作ったことがきっかけとなり、イギリス形成の土台となった。

それは今から約600年前の話で、当時のイングランド王妃キャサリン・オブ・ヴァロワ(Catherine of Valois、1401~1437年)は、夫のイングランド王ヘンリー5世(Henry V、1387~1422年)を早くに亡くした未亡人だった。

キャサリン
キャサリン・オブ・ヴァロワ

そして、キャサリンが生活する王宮で召使いとして働いていたオウエン・テューダー(Owen Tudor、1400年頃~1461年)がこの物語の主人公の1人である。実はオウエンにはウェールズ人の血が流れており、イングランド王妃とウェールズ人の恋愛は最もしてはいけないものだった。

当時、イングランドに併合されていたウェールズは独立するために反乱の動きがあり、良好な関係とは言えなかった。当然、イングランド王室は2人の恋愛について大反対だった。それでも諦めきれなかった2人は勝手に婚姻関係を結び、3男1女の4人の子どもを授かった。

この時に生まれた子どもの1人であるエドマンド・テューダー(Edmund Tudor、1430年頃~1456年)の息子、つまりオウエンの孫が後のイングランド王ヘンリー7世(Henry VII、1457~1509年)となった。その結果、イングランドとウェールズの2つの血筋を持つ国王が誕生した。

ヘンリー7世
ヘンリー7世

さらに、ヘンリー7世の長女、つまりオウエンのひ孫にあたるマーガレット・テューダー(Margaret Tudor、1489~1541年)がスコットランド王ジェームズ4世(James IV、1473~1513年)に嫁いだことで、イギリスの形成に大きく影響したと言われている。

このように、イングランド王妃キャサリンとウェールズ人の召使いオウエンの2人の血を受け継いだ子孫たちにより、イングランド・ウェールズ・スコットランドの3つの地域が繋がり、後に北アイルランドを加えた今のイギリスの土台を築き上げた。

リンクWikipediaコトバンク

2020/5/1

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カテゴリー「歴史・文化

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