栃木県のブランドイチゴとして有名な品種に「とちおとめ」がある。その「とちおとめ」よりも甘くて大粒ともされる「とちひめ」というイチゴが存在する。
「とちおとめ」は1996年に品種登録されたイチゴだが、その開発段階で「とちおとめ」よりも甘くて大きくて柔らかい、溶けるようにまろやかでジューシーな「とちひめ」という品種が誕生した。「とちひめ」は「とちおとめ」をも凌ぐほどのイチゴだったが、ある理由で全国的なヒットにはならなかった。
その理由とは、果肉が柔らか過ぎて地方への発送にあまり適していないことや、病気にやや弱いことなどの欠点があったためである。
全国的にはあまり知られていないが、「とちひめ」は「とちおとめ」と同じ両親(栃の峰×久留米49号)から誕生し、2001年に品種登録された。この「とちひめ」は栃木県限定で栽培されており、栃木県のイチゴ園でのみ食べられる「幻のイチゴ」とも言われている。また、一部では地方発送を行っているイチゴ園も確認できる。
2020/4/29
カテゴリー「食べ物」