食糧危機を救う「代用肉ハンバーグ」

2020年(令和2年)現在、世界の人口は約77億人だが、30年後の2050年には約97億人にまで増えるという予想がある。

人口の爆発的な増加によって起こるのが「食糧危機」である。そんな食料危機を救う食品の一つとして「代用肉ハンバーグ」が期待されている。

食糧危機をより悪化させている原因の一つが、先進国の人々が多くの肉を食べることである。牛や豚などの家畜の飼育では餌として多くの穀物を消費して、初めてその肉を食べることができる。

例えば、肉1kgをとるのに穀物が10kg必要だとすれば、その穀物をそのまま食べると10kgだが、肉にすると10分の1の量になる。このような性質をもつ肉は「凝縮して消費している」とも表現される。穀物などの植物をそのまま植物の形で人が食べればよいが、肉食文化が定着している現代においてそれは難しい。

そんな中で、大豆などの植物を使った「代用肉」が登場している。その代用肉を食品として取り入れやすいのが「ハンバーグ」である。

ゼロミート ハンバーグ

上の画像は大塚食品の「ZEROMEAT(ゼロミート)」という商品である。味や見た目は本物の肉と何ら遜色はないが、実際は大豆をベースとした加工食品を使用したハンバーグであり、食肉を一切使用していない。各食品メーカーでは未来の食糧危機を見据えて「代用肉ハンバーグ」の開発を行っている。

代用肉ハンバーグは本物の肉を使用したハンバーグと比べてカロリーが低く、ダイエット食品としても注目されている。また、「代用肉」のほかに、動物から採取した細胞を培養することで人工的に肉を再現した「培養肉」または「人工肉」と呼ばれる肉も食糧危機を救う食品の一つとして期待されている。

リンク大塚食品SankeiBiz

2020/3/18

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カテゴリー「食べ物

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