タツノオトシゴはオスが出産する

タツノオトシゴ(竜の落とし子)は、トゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属に分類される魚の総称で、およそ魚には見えない外見が特徴である。

タツノオトシゴ

また、タツノオトシゴはオスが「出産」するという特徴もある。タツノオトシゴのオスの腹部には育児嚢(いくじのう)という袋があり、メスがその中に卵を産み付ける。そして、オスは袋の中で卵が稚魚になるまで保護する。

産卵するのはあくまでメスだが、育児嚢へ産卵されたオスは腹部が膨れ、ちょうど妊娠したような外見となる。そのため「オスが妊娠する」という表現を使われることがある。

その妊娠期間は早い個体で約8日間、普通は2~3週間ほどで、その後にオスが「出産」する。出産する時は、オスは尾で海藻などに体を固定し、体を震わせながら稚魚を産む。稚魚は全長数mmしかない大きさだが、既に親のタツノオトシゴとほぼ同じ体型をしている。一度の出産で産む稚魚の数は1000匹にも上る場合がある。

オスは出産したら終わりではなく、出産後にすぐにメスが卵を産み付けに来る。そのため、4月~11月頃までの産卵期間はずっと妊娠しており、出産を繰り返すことになる。また、単純計算をすると一年で約1万匹以上もの稚魚を産むことになる。

リンクWikipediaコトバンク

2020/4/30

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カテゴリー「生き物

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