シイタケ嫌いの人が多い理由

バター炒めなどにすると美味しいキノコだが、そんなキノコが苦手という人もいる。特に多いのがシイタケが苦手な人である。

シイタケ

他のキノコは食べられるのに、何故かシイタケだけが苦手という人も多く見られる。そんなシイタケ嫌いの人が多い理由は、科学的に証明されている。

シイタケは少し変わった菌類で、普通の菌類が吸収しない「硫黄(いおう:sulfur)」を吸収するという特性がある。硫黄は匂いを発しないが、硫黄化合物は「硫黄の臭い」とも表現される匂いがあり、その硫黄化合物がシイタケの独特の香りになっている。

その香り成分は「レンチオニン(lenthionine)」という有機硫黄化合物の一つで、シイタケにしか含まれないとされる。そのため、レンチオニンの匂いからシイタケを連想することができるほどである。

そのレンチオニンにより独特の香りがあるシイタケは、子どもの頃に食べ慣れていれば問題ないが、慣れていないと大人になっても苦手な人が多い。子どもは変わった匂いに敏感であり、このレンチオニンに拒否反応を示す場合が多い。

同じように子どもが嫌いな食べ物の定番であるピーマンなどは、他の苦い食べ物を経験することで、自然と克服することができる。しかし、シイタケの香りは他の食材にない独特のものであり、シイタケを食べることで克服するしかなく、大人になっても苦手な人が多い。

リンクWikipediaJ-STAGE

2020/7/10

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カテゴリー「食べ物

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