ケンタッキーフライドチキン(KFC)の多くの店舗には、その店の前などに創業者のカーネル・サンダースの立像が置かれている。
そのカーネル立像には秘密が隠されている。その一つ目として、像がかけているメガネは度入りの本物である。そして、そのメガネの型は、メガネの産地として世界的にも有名な福井県の鯖江で作られた。
また、カーネル立像は両手を広げた不思議なポーズをしていて、これが二つ目の秘密である。このポーズには意味があり、チキンを入れる箱「バーレル」を持つためにこの手の形になっている。不自然にも思えるその手の形は、バーレルを手で包み込むように計算されたものだった。
元々はカーネル立像がKFCの象徴であるチキンの箱を持つことで、より多くの人に知ってもらうという宣伝が目的だった。しかし、そのチキンの箱は風で飛んだり、盗まれたりすることが度々あり、現在は安全性のためにどの店舗のカーネル立像もバーレルを外している。下の画像のように、クリスマスの時などにバーレルを持ったカーネル立像を見たことがある人もいるかもしれない。
このカーネル立像は日本にKFCが進出した1970年(昭和45年)から店舗に置かれており、全国的にも有名だが、2018年(平成30年)からはベンチに座ったカーネル像が設置されている。その設置店舗はまだ少ないが、これは子どもの目線で身近にふれあえるようにとの思いからである。
この座ったカーネル像は、一般公募で「おすわりカーネル」という愛称が付けられている。おすわりカーネルが設置されているのは、2020年(令和2年)6月時点で「東京ドームシティラクーア店」や埼玉の「ららぽーと新三郷店」、大阪の「ららぽーとEXPOCITY店」など16店舗となっている。
2020/6/24
カテゴリー「食べ物」