日本初の調理冷凍食品は「茶碗蒸し」

日本初の冷凍食品は「冷凍いちご」とされるが、日本で初めて販売された調理冷凍食品は「茶碗蒸し」だったという情報がある。

日冷 茶碗むし
画像元テレビ朝日

その冷凍の「茶碗蒸し」は、1955年(昭和30年)に日本冷蔵(現:ニチレイ)から発売された商品で、出汁と具材が入ったパックを凍らせただけの簡単なものだった。

そして、現在のように電子レンジで簡単に調理できるのではなく、その冷凍されたパックを解凍して、器に移し、蒸すという手間が必要だった。それでも当時としては画期的な商品だった。

その商品は上の画像のように緑色のパッケージで、表面には「日冷 茶碗むし」や「冷凍」「御二人前」「日本冷蔵株式会社」「明石町食品工場」「東京都中央区明石町」の文字を確認することができる。なお、現在のニチレイの本社は東京都中央区築地となっており、家庭用・業務用の冷凍食品の製造・販売はニチレイフーズが行っている。

また、日本で初めて市販された冷凍食品は、1930年(昭和5年)に戸畑冷蔵(現:日本水産)から発売された「イチゴシャーベー」という冷凍イチゴだったとされている。もともと冷凍食品は、アメリカにおいてジャムの加工用にイチゴを冷凍したのが始まりとされるが、このイチゴシャーベーはイチゴそのものを味わう商品だった。

リンクニチレイフーズWikipedia

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2020/6/26

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カテゴリー「食べ物

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