一般道路には目的地や目的地までの距離が書かれた青色の「道路標識」があるが、この道路標識は「確認案内標識」と呼ばれる。
方面と距離を案内する上の画像のような「確認案内標識」は大きな町と町を結ぶ国道などに設置されている。これは「106系案内標識」とも呼ばれ、交差点を過ぎて約150mの場所に設置され、進路が誤ってないことを確認するための標識である。また、この標識は国道などの道路の約5km毎に進路確認のためにも設置されている。
この標識に書かれた距離とはどこまでの距離を意味しているのか。それは基本的に「それぞれの県や市町村の役所の正面玄関までの距離」である。
確認案内標識に書かれた場所は「目標地」と呼ばれ、原則として上から「一番近い基準地」「一番近い重要地」「一番近い主要地」となっている。
重要地とは、主に都道府県庁の所在地や政令指定都市などの中心都市が該当する。基準地は、その重要地の中でも特に中心的な都市となる。主要地は、大きな商業施設や病院、高等学校などがある市や町である。
そして、原則として「目標地」は「県庁や市役所・町村役場の正面玄関」を意味する。例えば、上の画像の「柏 37km」は「千葉県柏市役所の正面玄関まで37km」という意味になる。1km未満の距離は四捨五入となる。
ただし、役所が町の中心にない場合などは、目標地を分かりやすい駅や交差点などにすることもある。例えば、上の画像の「取手」は目標地が茨城県取手市役所ではなく「取手駅」となる。これは取手市役所よりも取手駅のほうが国道6線に近いためである。
また、案内標識の都市が「東京」の場合の目標地は「日本橋」である。日本橋は日本の道路の起点であり、日本橋には下の画像のように「日本国道路元標(どうろげんぴょう)」が埋め込まれており、この道路元標までの距離が案内標識の距離となっている。
2020/12/15
カテゴリー「乗り物」