赤レンガ造りの万世橋駅の名残

現在は休止中の万世橋駅(まんせいばしえき)は、国鉄中央本線に存在した駅で、1912年(明治45年)4月1日に開業した。

万世橋駅

万世橋駅の初代駅舎は、赤レンガ造りの高層建築であった。駅名は神田川に架かる万世橋に由来する。その万世橋付近は江戸時代から繁栄しており、青物商や米・薪炭・竹の問屋などが集まっていた。また、明治時代には飲食店や寄席、映画館が次々と開業した。

その後、1943年(昭和18年)11月1日、万世橋駅は休止(実質上の廃止)となり、駅舎は「交通博物館」部分を除いて取り壊された。

万世橋駅の名残

そして、2013年(平成25年)9月14日には、お洒落なカフェやショップが並ぶ商業施設「mAAch ecute(マーチエキュート)神田万世橋」が開業した。赤レンガ造りの万世橋高架橋が、歴史や記憶を活かしながら新たに生まれ変わり、万世橋駅の階段や壁面、プラットホームなどの遺構がよみがえった空間となっている。

マーチエキュート神田万世橋

このように万世橋駅の名残を留めるように明治時代の建物が残っている。ちなみに、2018年(平成30年)11月14日に発売された、あいみょんの6thシングル『今夜このまま』のミュージックビデオのワンシーンは万世橋付近で撮影されている。

『今夜このまま』の万世橋付近

リンクマーチエキュート神田万世橋WikipediaYouTube

2021/9/4

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カテゴリー「乗り物

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