「お茶づけ海苔」のアラレは乾燥剤

永谷園の「お茶づけ海苔」は1952年(昭和27年)に発売が開始され、2021年(令和3年)時点で出荷累計250億食を超える大ヒット商品である。

お茶づけ海苔

このお茶づけ海苔は、抹茶・塩・砂糖などの調味料、アラレ、海苔だけでシンプルに作られている。そして、この商品には「アラレ」が入っているのが特徴である。アラレのカリカリの食感や、ふやけさせてフワフワの食感を楽しむことができる。アラレは永谷園のお茶づけ海苔に欠かせない具となっている。

お茶づけ海苔

そんな食べて美味しいアラレはもともと「乾燥剤」だった。お茶づけ海苔が発売された時、当時の技術では袋を完全に密封することができなかった。そのため、流通途中で海苔など商品の中身が湿ってしまうという問題があった。

そんな中で、偶然にも商品開発においてアラレを具材として使うことになった。するとアラレ入りの商品は湿らずに乾燥した状態を保てることが分かった。この偶然の発見がアラレ入りの大ヒット商品「お茶づけ海苔」を生み出した。

ちなみに、江戸時代にお茶の製法を発明し、煎茶の普及に貢献した永谷宗七郎の命日に由来して5月17日は「お茶漬けの日」という記念日になっている。

リンク永谷園Wikipedia

2021/3/27

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カテゴリー「食べ物

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