「FUJIYAMA(フジヤマ)」は、富士急ハイランドにある大型ローラーコースターの一つで、1996年(平成8年)に初登場した。
その名称は日本一高い山「富士山」から。運営が開始された当初、高さ、巻き上げ高さ、落差、最高速度の4項目で世界一を誇り、ギネス世界記録に認定された。また、当時のCMで放映されたキャッチフレーズは「天国に一番近いコースター」だった。
FUJIYAMAは登場した直後、瞬く間に人気アトラクションとなり、乗車するのに8時間待ちになる日もあった。そんなFUJIYAMAでは当初、あまりの怖さのため近くの自動販売機であるものが販売されていた。そのあるものとは下着の「パンツ」である。
富士急ハイランドのスタッフたちは「あまりの恐怖にお漏らしをしてしまうお客さんがいるのではないか」と本気で考え、FUJIYAMAの近くにパンツの自販機を設置した。当時、実際にそのパンツを購入するお客さんもいたという。
FUJIYAMAはその後も世界に誇る絶叫コースターとして人気を集め、多くの人々がそのスリルを楽しんできた。2017年(平成29年)11月時点での搭乗者数は2200万人となっている。その人気の秘密は、世界最高クラスのスペックと何度乗っても初心に戻れる怖さである。
2021/4/8
カテゴリー「歴史・文化」