「チョコレート」の名前の由来

「チョコレート(chocolate)」は、カカオの種子(カカオ豆)を発酵・焙煎したカカオマスを主原料とし、これに砂糖やココアバター、粉乳などを加えた食品である。

チョコレート
チョコレート

チョコレートの原料であるカカオの原産地はメキシコなどがある中央アメリカから南アメリカの熱帯地域とされ、紀元前には栽培されていた痕跡が残っている。カカオの学名は「Theobroma cacao L.」であり、「Theobroma」はギリシャ語で「神(theos)の食べ物(broma)」を意味する。

カカオ豆
カカオ豆

現在のメキシコなどで栄えたマヤやアステカにおいて、カカオ豆は神への供物とされたり、貴重品だったため貨幣としても用いられた。貨幣の価値としては七面鳥や野ウサギなどと交換されていた。また、カカオは疲労回復などの薬として王族などの飲み物として飲まれてた。

「チョコレート」の名前の由来については諸説あるが、アステカ民族の言葉であるナワトル語の「ショコラトル(xocolatl)」を語源とする説がある。この言葉は「苦い水」や「酸味のある飲み物」という意味で、カカオを粉々にして作られた飲み物はとても苦かった。

その後、アステカを滅ぼしたスペイン人が砂糖を加え、チョコレートとしてヨーロッパに広まった。また、カカオの栽培は世界的に拡大し、西アフリカにある現在のガーナやコートジボワール、東南アジアのインドネシアなどで多く生産されるようになった。

リンクWikipediaコトバンク

2021/7/4

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