「ジャージ」の名前の由来

「ジャージ」とは、日本では学校の体育で用いる体操着やトレーニングウェアのことを指すが、本来は「ジャージー(jersey)」である。

ジャージ(体操着)

「ジャージ」という名前は「ジャージー編み」が語源とされ、乳牛として知られる「ジャージー牛」と同じイギリス王室属領の「ジャージー島」生まれの編み物生地に由来する。「ジャージ」という言葉は国語辞典にはなく、「柔らかく伸縮性のある厚手のメリヤス地の布」という意味で「ジャージー」が掲載されている。

「メリヤス編み」の編み方は英語で「jersey stitch(ジャージーステッチ)」と言う。日本語では他に「平(ひら)編み」や「天竺(てんじく)編み」とも呼ばれる。このジャージーステッチで作られた生地や製品のことを「ジャージー」と呼ぶ。

この編み方はイギリス海峡に浮かぶジャージー島が発祥とされ、かつて漁師が牛の毛で防寒用のセーターを作っていた。その時の編み方がジャージーステッチであり、その後ヨーロッパに広まり、今では世界中で使われるようになった。

ジャージーステッチは伸縮性や耐久性に優れており、この編み方でトレーニングウェアが作られた。そして、主にアメリカでその衣服が「ジャージー」と呼ばれるようになり、日本へ伝わり、省略されて「ジャージ」になったと言われる。

リンクWikipediaコトバンク

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2021/8/9

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カテゴリー「語源・由来

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