ブタの貯金箱が多い理由

貯金箱の形といえば「ブタ」を思い浮かべる人は多いと思われる。実はロシアや中国など世界の多くの国で「ブタの貯金箱」が使われている。

ブタの貯金箱

この「ブタの貯金箱」は14世紀にイギリスで生まれたとされるが、貯金箱を作っていた職人が、注文を聞き間違えたことが誕生のきっかけになったという説がある。

当時のイギリスでは余ったコインを教会に寄付するために、台所などにある赤い粘土の陶器の壺に蓄える習慣があった。これが貯金箱の始まりである。

ある時、赤い粘土の貯金箱の注文を受けた職人が、「赤い粘土」を意味するピッグ(pygg)を「ブタ」のピッグ(pig)と勘違いして、ブタの貯金箱を作ってしまった。発音が同じことから生まれたブタの貯金箱を試しに売り出したところ、可愛いと人気商品になり広まっていった。

その他にも、ブタは一度にたくさんの子どもを産むことから「富と繁栄」の象徴とされ、縁起がよく、幸せを呼ぶラッキーアイテムとしてブタの貯金箱が広く使われたという説などがある。

ブタの貯金箱が日本に伝わったのは昭和初期のことで、戦後に三菱銀行(現:三菱UFJ銀行)で口座を開くともらえたソフトビニール製のブタの貯金箱(ブーちゃん貯金箱)により貯金箱にブタのイメージがついたと言われている。

リンク四国銀行Wikipedia

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2024/10/3

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カテゴリー「歴史・文化

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