「アドレナリン」の名前の由来

アドレナリンは、副腎髄質より分泌されるホルモン。ストレス反応の中心的役割を果たし、血中に放出されると心拍数や血圧を上げ、瞳孔を開くなどの作用がある。

緊張する人

アドレナリンの名付け親は日本の化学者・高峰譲吉(たかみね じょうきち、1854~1922年)で、1900年(明治33年)にウシの副腎からアドレナリンを発見し、翌1901年(明治34年)に世界で初めて結晶化に成功した。

アドレナリンは腎臓の上にある副腎から分泌されるホルモンで、これが名前の由来に関係している。アドレナリン(adrenaline)の「ad」は「近くに」を意味する接頭辞、「renal」は「腎臓」を意味するラテン語、「ine」は「化学物質」を意味する接尾辞である。これで「腎臓に近い副腎で分泌される物質」という意味になる。

アドレナリンの分泌量が多い人は緊張しやすいという特徴がある。緊張はストレスや不安によってアドレナリンが分泌され、自律神経のバランスが失われた状態である。この時に分泌されるアドレナリンの量が多い人ほど動機や震え、血圧上昇など緊張の症状が出てしまう。

ただし、アドレナリンによる緊張は一概に悪いというわけではなく、闘争や逃走反応において重要な役割を果たす。特にアスリートなどは緊張状態のアドレナリンを利用して高いパフォーマンスにつなげることもある。

リンクWikipedia

2025/7/28

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