宇宙船内で紙飛行機を飛ばすと宙返り

紙飛行機は地球上では空気中をまっすぐ飛んでいくが、宇宙空間にある宇宙船内で紙飛行機を飛ばすと地球上とは違う飛び方をする。

宇宙空間で紙飛行機はまっすぐに飛ばず、円弧を描いて宙返り飛行をする。地上では翼には進行方向に対して垂直に揚力がかかり、重力とのバランスで、姿勢が保たれる。しかし、宇宙では重力がないため、上に押し上げようとする揚力のみが働く。そのため、紙飛行機は上へ上へと飛んでいき、最終的には宙返りをする。

この紙飛行機の飛行実験は、宇宙飛行士・毛利衛(もうり まもる、1948年~)が1992年(平成4年)にNASAのスペースシャトルで宇宙へ行った際に行った。滞在期間8日間のうち最も注目を集めたのが生中継の宇宙授業だった。宇宙空間の面白さを子ども達に伝えるために実施され、その中で紙飛行機の飛行実験が行われた。

同様の実験は2009年(平成21年)に国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッションを成功させた宇宙飛行士・若田光一(わかた こういち、1963年~)が有人宇宙施設「きぼう」内で行っており、YouTubeにその時の映像が残っている(動画の10分頃~)。


若田光一と紙飛行機
若田光一と紙飛行機

リンクJAXA

2025/11/16

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー「生活・科学

関連記事