小学校の自由研究はもともと教科の一つ

夏休みの宿題の一つに「自由研究」がある。自由研究は、生徒が自由に多様な事項を研究することであり、何をやるか悩ましいものである。

アサガオ

自由研究のテーマの一つとして「アサガオの観察」が挙げられる。そんな自由研究はもともと教科の一つだった。義務教育が小学校6年と中学校3年の合計9年になったのは戦後の1947年(昭和22年)からであり、義務教育の年数を9年とすることが同年の教育基本法により定められた。

その年の学習指導要領で年間の授業日数や各教科の時間なども決定された。小学校6年生の教科として、国語や社会、算数、理科、音楽、図画工作、家庭、体育があり、そして自由研究も教科の一つだった。自由研究は小学校4年生以上で実施され、自由研究の教科には70~140時間が割り当てられていた。

自由研究の時間のおかれる理由として、生徒の個性から生じる探求活動について、「何かの時間をおいて、児童の活動をのばし、学習を深く進める」ことと説明されていた。

教科として自由研究があったのは4年間だけだったが、その後に形を変えてクラブ活動として今も継続している。小学校4年生になると自由にクラブを選択して活動する。クラブ活動は子どもの個性を伸ばし、自発的な活動を促すために実施されている。

また、色々な当番や学級委員があるのも自由研究が形を変えたものである。現在では総合的な学習の時間として取り入れられている。今では夏休みなどの長期休業に出される課題となっている自由研究にはこのような過去と現在があった。

関連する記念日として、「な(7)に(2)や(8)ろう?」と読む語呂合わせなどから7月28日は「なにやろう?自由研究の日」となっている。

リンクWikipedia

2025/10/9

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カテゴリー「生活・科学

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