「はだしで逃げる」の意味・由来

「はだし」は漢字で「裸足」と書く。もともとは「肌足」と書いて「はだあし」と呼んでいた。靴下やストッキングを履いていない足は「生足」と呼ぶ。

足あと

「生足」は2018年の広辞苑・第七版にも掲載されている言葉である。

明治時代には家の中以外は裸足で歩くことを禁ずるという「裸足禁止令」が出された。表向きは感染症のペストを予防するという衛生面を理由にしていたが、その当時には靴を履くのが文明という考えがあった。文明開化で急激に社会が変化している時だった。

玄人と素人が戦った時に番狂わせと言われるのは、勝つとは思わなかった素人が勝った時である。「玄人はだしの腕前」の「はだし」には「負ける」という意味があり、「玄人はだし」は「玄人が負けるほど素晴らしい技を持っている素人」という意味である。一方で「素人はだし」という言葉は一般的には使われない。

「はだしで逃げる」で逃げるのは玄人であり、「はだしで逃げる」には「玄人でさえも降参して裸足のまま逃げ出す」や「とてもかなわない」「玄人のような素晴らしい腕前」という意味がある。

関連する記念日として、「は(8)だ(1)し(4)」(裸足)と読む語呂合わせから8月14日は「裸足の記念日」となっている。

リンクコトバンク

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2025/8/14

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カテゴリー「生活・科学

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