「下駄と焼き味噌」(げたとやきみそ)とは、「形は似ているが内容はまったく違う」という意味の言葉である。
下駄は、木でできた日本の伝統的な履物である。足を乗せる木の板に「歯」と呼ばれる接地用の突起部を付け、「眼」と呼ぶ穴を3つあけて鼻緒を通したもので、足の親指と人差し指の間に鼻緒を挟んで履く。
焼き味噌は、味噌にネギや生姜などの薬味を混ぜて焼いた日本の伝統的な食べ物である。戦国時代には織田信長(おだ のぶなが、1534~1582年)や徳川家康(とくがわ いえやす、1543~1616年)などの武将も好んで食べたと言われている。
今の時代ならフライパンやトースターなどで焼くが、昔は木の板に塗りつけて焼いていた。上の画像のように木のしゃもじに味噌を塗って焼く場合もある。
下駄と焼き味噌は木の板を使っている点では似ているが、この2つはまったくの別物である。形は一見似ていても、内容がまったく違うことの例えとして、「下駄と焼き味噌」という言葉ができた。
2025/11/19
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