「クロワッサン」の歴史と形の秘密

「クロワッサン」は「女性の好きなパン」で第1位になるほどの人気がある。そんなクロワッサンには「丸まったもの」と「真っ直ぐなもの」がある。

クロワッサン

同じクロワッサンなのに2つの形がある理由については、クロワッサンの歴史が関係している。先に生まれたのは「丸まったクロワッサン」で、現在のトルコ共和国のアナトリア地方に建国されたオスマン帝国と、オーストリアとの間で1683年に起きた戦争がきっかけとされる。

この戦争は2ヵ月に及ぶ激しい戦いの末、オーストリアが勝利した。オスマン帝国に勝利した記念にオーストリアのパン屋が「丸まったパン」を作った。そのパンは現在のトルコの国旗と同じようにオスマン帝国の国旗に描かれた「三日月形」をモチーフにしたパンで、これを皆で食べて勝利を祝った。これには「トルコを食べた」という意味合いが込められていた。

オスマン帝国の国旗
オスマン帝国の国旗

このパンは後に「クロワッサン」となる。1700年代後半、オーストリア出身のマリー・アントワネットがフランスのルイ16世に嫁ぐ際に、「三日月形のパン」をフランスに持ち込んだ。そして、そのパンはフランス語で「三日月」を意味する「クロワッサン」(croissant)と名付けられた。

その後、クロワッサンはフランス中に広まっていった。三日月形のクロワッサンが広まった頃は、原料として「マーガリン」を使用していたが、その後に高級な「バター」を使用したクロワッサンが作られた。安いマーガリンと区別するために、バターを使用したクロワッサンは「真っ直ぐな形」で作られた。

店や地域により異なる場合もあるが、今でもフランスでは「三日月形はマーガリン」「真っ直ぐな形はバター」と、形を見ただけで分かるようになっている。ただし、日本ではそれぞれのパン屋のこだわりで、原材料・形・作り方を決めており、形による材料の違いは決まっていない。

リンクTBSテレビWikipedia

2019/11/14

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カテゴリー「食べ物

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