兵庫県豊岡市に本社を置き、木製ハンガーやディスプレイ什器などの製造・販売を手がける中田工芸株式会社が制定。
日付は「ブ(2)ナ(7)」と読む語呂合わせから。
同社の主力製品の木製ハンガーもブナで製作されていることから、記念日を通して国産ブナ材を資源として持続可能な仕組みで活用し、森林保全と地方創生につなげるのが目的。記念日は2022年(令和4年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
ブナは漢字で木偏に無と書いて「橅」であり、その由来は材が腐りやすく役に立たないからとされる。その一方で、ブナ材は家具材や曲げ木の椅子などに珍重される。木材としてはビーチ(Beech)と呼ぶ。
日本にはかつて薪炭林だったブナ林が広がっているが現在ではほとんど活用されていない。同社は環境に配慮した責任あるハンガーづくりの一環として、ハンガーの材料に「森林資源の循環活用」の仕組みが確立されたブナ材を使用している。
サステナブルな資源である木材を無駄なく有効活用し、環境負荷を抑えたものづくりに取り組んでいる。豊かな自然を未来に残すため、人にも環境にも優しい方法でハンガーを作り続けていく。
ブナ材は適度な硬さを持ち、均質で安定しており、古くからハンガーに使用されている。丁寧に磨くことで滑らかな仕上がりになるブナは、洋服をかけるハンガーにとって最も適した木材である。
関連する記念日として、同社は2月8日を「木製ハンガーの日」に制定している。その他、10月8日の「木の日」や11月3日の「合板の日」、3月31日の「サザンイエローパインの日」などがある。