宮崎県日南市の日本農業遺産日南かつお一本釣り漁業保全推進協議会が制定。
日付は日南市に初かつおが水揚げされる最盛期である3月、「に(2)ちなん」(日南)と「一(1)本釣りかつお」と読む語呂合わせで21日。これを組み合わせて3月21日としたもの。
日本農業遺産に認定された日南市のかつお一本釣り漁業の認知度向上とかつおの販売促進とともに、初かつおの赤身の美味しさをより多くの人に知ってもらうことが目的。
記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
一匹ずつ釣り竿を使って釣るかつお一本釣りは昔ながらの技術を受け継ぐ伝統漁法で、水産資源への負担が小さく、次世代に資源を残すことができる。また、一本一本釣り上げられるため傷つきにくい。
カツオは、スズキ目サバ科に属する魚の一種で、暖海・外洋性の大型肉食魚。漢字では鰹、松魚、堅魚と書く。生まれてから1年で30cm前後の大きさになる。大物になると全長1m、重さ18kgにもなる。
1年にほぼ10cmずつ大きくなる。漁獲が多いのは全長40cm程。寿命は約7年。全世界の熱帯・温帯海域に広く分布する。日本では太平洋側に多く、日本海側では稀である。
動かないと酸素を取り入れることができず、休むことなく一生泳ぎ続ける。平均時速は30km/h。水の抵抗を少なくするために鱗(うろこ)が退化。鱗は頭から胸ヒレの辺りまでしかない。
カツオは刺身やタタキなどで食用とする他、鰹節の原料でもあり、魚食文化とは古くから密接な関係がある。また、昔から伝わる漁師料理として「かつおめし」がある。カツオの刺身をご飯の上にのせて、熱いお茶を注いで食べる。かつお一本釣りの漁師が船上で自分たちが釣ったカツオを使って食べていた。
リンク:日南かつお一本釣り漁業、Wikipedia