日本放送協会(NHK)が1943年(昭和18年)に制定。
1925年(大正14年)のこの日、社団法人・東京放送局(現:NHK東京放送局)が日本初のラジオ仮放送を開始した。
東京・芝浦の東京高等工芸学校に仮スタジオを設け、午前9時30分、京田武男アナウンサーの「アー、アー、アー、聞こえますか。JOAK、JOAK、こちらは東京放送であります。こんにち只今より放送を開始致します」という第一声が放送された。「JOAK」は、東京放送局のコールサイン(呼び出し符号)で、無線局を識別するための符号である。
元々は3月1日に放送を開始する予定だったが、購入予定の日本にたった1台しかない放送用送信機が、同じく設立準備中の大阪放送局に買い取られてしまった。
そこで東京放送局は、東京電気研究所の送信機を借り放送用に改造して使用することにしたが、2月26日の逓信省(後の郵政省)の検査で「放送設備は未完成のため3月1日からの放送はできない」と判断されてしまった。既に3月1日から放送を開始すると報じており、また、大阪放送局よりも先に日本初のラジオ放送を行いたいということで、「試験放送」という形で逓信省の許可を受け、なんとか3月1日から放送を開始することができた。
3月22日には逓信省から正式に免許を受けて仮放送を開始し、7月12日に愛宕山の放送局から本放送が開始された。大阪放送局はその年の6月1日から仮放送を開始した。
愛宕山当時の東京放送局(現在、当地にはNHK放送博物館がある)
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関連する記念日として、2月13日は「世界ラジオデー」、7月12日は「ラジオ本放送の日」、11月1日は「ラジオ体操の日」となっている。