東京都千代田区大手町に本社を置き、生命保険業を営む株式会社かんぽ生命保険が2018年(平成30年)に制定。
日付は1928年(昭和3年)11月1日の朝7時に日本放送協会(NHK)の東京中央放送局から、初めて「ラジオ体操」の放送が行われたことから。ラジオ体操は「いつでも、どこでも、だれでも」気軽に取り組める体操として、同社の前身である逓信省・簡易保険局によって提唱・開発され、幅広い世代に親しまれている。
記念日はラジオ体操制定90周年を記念したものであり、2018年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
ラジオ体操は、国民の体力向上と健康の保持や増進を目的とした一般向けの体操である。世界的に見ると、ラジオ体操は日本よりも前に、1922年(大正11年)4月にアメリカ・ボストンの放送局で放送され、その後にドイツなどでも同様に放送されたという。
後につながる日本のラジオ体操は、アメリカのメトロポリタン生命保険会社により健康増進・衛生思想の啓蒙を図る目的で考案され、1925年(大正14年)3月31日から広告放送として放送されていたラジオ体操番組「Setting up exercise」が基となっている。
記念日の由来でもある1928年(昭和3年)11月1日には昭和天皇(1901~1989年)の御大典(ごたいてん:即位の礼)記念事業の一環としてラジオ体操が放送された。ラジオ体操の初代担当アナウンサーは元軍人で、ラジオ体操のために採用された江木理一(えぎ りいち、1890~ 1970年)であった。
江木の「全国の皆さーん、おはようございます。さあ、きょうも元気で、体操を始めていただきましょう」という独特の号令が国民に大人気となった。ラジオ体操の実際の振り付けは郵便局員が全国に周知した。
関連する記念日として、2月13日は「世界ラジオデー」、3月22日は「放送記念日」、7月12日は「ラジオ本放送の日」となっている。