“「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日”
これは1987年(昭和62年)5月8日に歌人・俵万智(たわら まち、1962年~)が発表した第一歌集『サラダ記念日』(河出書房新社)の中の一首である。
『サラダ記念日』は、刊行前から話題となっており、出版されるや280万部のベストセラーとなった。表題の「サラダ記念日」の他、第32回「角川短歌賞」を受賞した「八月の朝」などを含む434首が収録されている。翌1988年(昭和63年)に第32回「現代歌人協会賞」を受賞した。
この歌集がきっかけで短歌ブームが起き、また「記念日」という言葉を一般に定着させた。新しい現代短歌の先駆けでもあり、後に続く若手の歌人たちに影響を与えた。この日はスーパーマーケットやドレッシングメーカーなど、「サラダ」に関連した企業などがPRに活用している。
また「サラダ」に関連した記念日として、3月1日の「マヨネーズの日」や8月24日の「ドレッシングの日」、8月31日の「野菜の日」などがある。ドレッシングは野菜にかけて使うことが多いので、週間カレンダーの「野菜の日」(8月31日)の真上にくる8月24日が「ドレッシングの日」となっている。