タツノオトシゴの日(7月7日 記念日)

三重県伊勢市にある水族館で、株式会社伊勢夫婦岩パラダイスが運営する「伊勢シーパラダイス」(伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス)が制定。

タツノオトシゴは、メスが産んだ卵をオスが育児嚢(いくじのう)と呼ばれる袋で稚魚になるまで育てる珍しい生き物。その夫婦円満な姿から安産や縁結び、長寿の象徴として有名だが、地球温暖化や漢方利用を目的とした乱獲により数が減少している。

そのため同館は繁殖に力を入れており、日本屈指の飼育種類を誇る。より多くの人にタツノオトシゴが減少している現状と、同館の取り組みについて知ってもらうことが目的。

タツノオトシゴの日

日付は7月7日が願い事をかなえる日と言われ、仲睦まじい恋物語の「七夕」であること、夫婦岩(二見興玉神社)が近くにあり同館の名前となっていること、タツノオトシゴがともに並んで泳ぐ姿が数字の7と7に似ていることなどから。

記念日は2023年(令和5年)11月30日に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

伊勢夫婦岩ふれあい水族館

同館では様々なイベントや展示を通じて、訪れる人々にタツノオトシゴの魅力を深く理解してもらう機会を提供する。今後の予定として、オンラインでのタツノオトシゴ講座やタツノオトシゴの赤ちゃんの展示などがある。

タツノオトシゴ

タツノオトシゴ(龍の落とし子)は、トゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属に分類される魚の総称。およそ魚には見えない外見と、オスが育児嚢で卵を保護する繁殖形態が特徴である。英名ではシーホース(Seahorse:海の馬)と呼ばれる。

すべてが熱帯から温帯の浅い海に生息する海水魚で、一部の種は汽水域にも進入する。大きさは種類によって差があり、全長1.4cmから全長35cmに達する種類もいる。体表の色や突起なども種類間、または個体間で変異に富む。

同じ科に組み込まれたヨウジウオ類と同じく、体は鱗が変化した環状の硬い甲板に覆われ、凹凸がある。口は小さく、管状の口が前方に突き出ていて、そのつけ根に目がある。尾鰭はないが尾は長く、普段は尾を海藻やサンゴなどに巻きつけて体を固定する。

食性は肉食性で、魚卵・小魚・甲殻類など小型の動物プランクトンやベントス(水底に生息する生物)を吸い込んで捕食する。タツノオトシゴは世界で50種類ほどが知られる。主に観賞魚として流通し、水族館などでよく飼育される。

リンク伊勢シーパラダイスWikipedia

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カテゴリー「7月の記念日」「今日は何の日

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