「お盆(ぼん)」または「盂蘭盆会(うらぼんえ)」は、先祖の霊を祀る行事。元々は仏教行事に由来する。
胡瓜や茄子で牛や馬の形を作りお供えする。これは先祖の霊が馬に乗り、牛に荷物を引かせて帰ってくると信じられていたことによる。
7月15日を中心に行われる行事で、13日の夜に霊の「迎え火」、15日または16日に「送り火」で送る。魂祭(たままつり)、精霊会(しょうりょうえ)ともいう。月遅れの8月15日や旧暦7月15日に行う地方もある。
仏教用語の「盂蘭盆」の省略形として「盆」または「お盆」という。「盆」とは文字どおり、本来は霊に対する供物を置く容器を意味していたが、供物を供え祀られる精霊の呼称となり、盂蘭盆と混同されて習合したともいう説もある。現在でも精霊を「ボンサマ」と呼ぶ地域がある。