東京都板橋区高島平にある室内植物園の板橋区立熱帯環境植物館が制定。
日付は8月1日を「エ(8)イ(1)」と読む語呂合わせから。また、子どもの夏休み中なのでエイをテーマの自由研究をしてくれたらとの願いも込められている。
同館は世界最大の淡水エイ「ヒマンチュラ・チャオプラヤ」を飼育展示している国内で唯一の施設。環境問題などによりこのエイは2011年(平成23年)に絶滅危惧種に指定されたが、他のエイ類も年々数を減らしている。
記念日を通して海水淡水を問わず、全国の水族館、愛好家とともに、多くの人にエイ類の現状について知ってもらい、海や自然環境への関心を持ってもらうことが目的。記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
ヒマンチュラ・チャオプラヤは底生魚類であり、東南アジアやオセアニア、ボルネオ東部、ニューギニアの大きな河川や汽水域に生息しメコン川からチャオプラヤー川、バーンパコン川流域に多く分布している。大型化し体盤幅は1.9メートル、体重300キログラムに達し、毒針の長さは30センチメートルを越す。
板橋区立熱帯環境植物館(Itabashi Botanical Garden)は、板橋清掃工場の余熱を活用した施設であり、従来の温室植物園を改修して1994年(平成6年)9月に開館した。開館と同時期に、板橋区はマレーシアのペナン州政府と「友好提携に関する共同声明」に調印している。
同館の通称はグリーンドームねったいかん。2020年(令和2年)9月より改修工事を開始し、翌2021年(令和3年)4月に工事完了、リニューアルオープンした。管理運営は西武造園・横浜八景島・西武緑化管理が共同で行う。専門分野は熱帯雨林、東南アジアの植生、熱帯魚。
同館には深海魚や珊瑚礁の魚類などの海水生物が飼育されている水槽から、アジアアロワナやヒマンチュラ・チャオプラヤなど東南アジアの熱帯魚が飼育されている大型水槽があるミニ水族館の他、ニッパヤシマングローブ林、そしてフタバガキ科、ラン、シャクナゲなどの他の植物を含む、300種類以上の東南アジアの植物をもつ温室がある。また、喫茶室クレアではマレーシアカレーやナシゴレンなどアジア料理を提供する。
リンク:板橋区立熱帯環境植物館、Wikipedia