世界竹の日(9月18日 記念日)

世界竹協会(World Bamboo Organization:WBO)が2009年(平成21年)9月18日にタイ・バンコクで開催した第8回世界竹会議(World Bamboo Congress:WBC)で制定。

World Bamboo Day

英語表記は「World Bamboo Day」である。竹という天然資源の価値や持続可能性を世界に発信し、竹文化の継承・普及を促進することが目的。世界中でこの記念日の啓発活動が行われており、竹を通じて地域社会の活性化や環境保全に貢献する取り組みが広がっている。

毎年この日を中心として、世界中で竹の植樹セレモニーや竹に関する様々なイベントが実施される。この記念日は竹の魅力や可能性を伝える啓発活動の起点としての役割を担っている。

竹

竹(たけ)は、広義にはイネ目イネ科タケ亜科に属する植物のうち、木本(木)のように茎(稈:かん)が木質化する種の総称。竹は英語で「bamboo」であるが、「バンブー」は地下茎の短い熱帯性のタケ類を指し、地下茎の長い「竹」とは狭義の意味で区別される場合がある。

竹は気候が温暖で湿潤な地域に分布し、アジアの温帯・熱帯地域に多い。稈の丈は代表種であるマダケなどで20mを超える。稈はとても強く大きくしなっても簡単には折れない。

通常は、地下茎を広げ、地下茎からタケノコが直接生えることで増えていく。これは、無性生殖の一種である栄養生殖である。次々とタケノコが生えることによって生息域を広げて竹林となるが、これらの竹はすべて遺伝子が同一のクローンである。

このようにして増えた(1本の)竹には寿命があるので、やがて竹林全体が花を咲かせて有性生殖を行い、子孫をつくったのちに一斉に枯死する。花が咲くことは極めてまれで、花が咲く時は4月から5月にかけてである。

竹の種類によって開花周期に幅が見られるが、一般にはおおよそ60年から120年周期であると考えられている(関連記事)。竹は成長力が旺盛で、ピークの時は1日で1メートル以上成長する。生長は極めて早く、マダケではタケノコから成竹になるまで30日という記録がある。

関連する記念日として、竹取物語のかぐや姫が竹の中から生まれた日に由来して7月7日は「竹・たけのこの日」、中国の俗説に由来して5月13日は「竹酔日・竹植うる日」となっている。

リンクWorld BambooWikipedia

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カテゴリー「9月の記念日」「今日は何の日

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