愛媛県新居浜市に事務局を置き、全国お手玉遊び大会・国際交流事業などを開催し、お手玉の輪を広げている「日本のお手玉の会」が制定。
1992年(平成4年)のこの日、「第1回全国お手玉遊び大会」が、新居浜市で開かれたことを記念したもの。お手玉遊びの魅力をPRするための日。
「お手玉」は、小さな布袋に小豆や米、ジュズダマの実などを入れ、数個を1組にして縫い合わせた玩具のこと。かつては小石を使って遊んでいたことから「石なご」などの呼び名もある。
欧州の遊牧民が袋に粒状の物を入れて遊んだのが始まりと言われている。また、お手玉らしき物を投げて遊ぶ女性が描かれた古代エジプトの洞窟壁画(約4,000年前)が残っているが、そうではなく、パンもしくは奇術の類ではないかという指摘もある。
日本では、奈良時代に中国から伝わり、当時は手ごろな大きさの小石や水晶を利用したことから「石名取玉」と呼ばれていた。実際に聖徳太子が遊んだとされる水晶も発見されている。現代のお手玉は、江戸時代から明治初期にかけて多く作られた。歌川広重による江戸後期の浮世絵『風流おさな遊び』にも、女児が遊ぶ姿が描かれている。