東京都港区南青山に事務局を置き、動物の命を守る活動・命の大切さを知ってもらう活動などを行う公益財団法人・日本動物愛護協会(JSPCA)が制定。
もともとアメリカで始められたもので、英語では「Kind to Animals Week」。日本では1927年(昭和2年)、日本人道会・理事長のバーネット夫人の提唱で、昭憲皇太后(明治天皇の皇后)の誕生日を記念して5月28日~6月3日の一週間行われた。戦後になってからは、1949年(昭和24年)に春分の日(3月21日頃)を「動物愛護デー」とし、1951年(昭和26年)からは春分の日を中心とする一週間を「動物愛護週間」とした。
しかし、5月には「愛鳥週間」があることや、学校が春休み中で動物愛護に関する学校行事を行いにくいこと、北海道や東北ではまだ雪が残っているため屋外での行事がしにくいことなどから、1954年(昭和29年)に、秋分の日(9月23日頃)を中心とするように変更された。現在では「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護法)第4条で「ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるようにするため、動物愛護週間を設ける」と定められている。
「動物愛護週間」には、国・地方自治体・関係団体が協力して、動物の愛護と管理に関する普及啓発のための各種イベントが実施され、動物愛護週間ポスターのデザイン絵画の公募や、動物愛護実践者・功労動物の表彰、動物慰霊祭などが実施されている。