愛知県名古屋市中区に本社を置き、ラーメンとあんみつなどの甘いものを主力とするファストフードサービスチェーン「スガキヤ」を運営するスガキコシステムズ株式会社が制定。
日付は1と0を「一〇」としてスプーンを表現しており、4は現在のラーメンフォークの先端の爪が4本であることから10月4日としたもの。
「ラーメンフォーク」は、スープを飲むためのスプーンと麺を食べるためのフォークが一つになった形で、1978年(昭和53年)から「スガキヤ」で出され、多くの人に愛され続けている。
記念日を通してラーメンフォークをより多くの人に親しんでもらうことが目的。記念日は2022年(令和4年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
同社は1946年(昭和21年)3月に創業した会社で、名古屋栄にて「甘党の店」を開店したことに始まる。1948年(昭和23年)、メニューにラーメンが加わり、店名が「寿がきや」となる。「寿がきや」の名称は、創業者の菅木(すがき)の名に由来し、縁起担ぎに「寿」の文字が入れられた。
1969年(昭和44年)に「寿がきや」(現:スガキヤ)としてチェーン展開を開始。中部地方と近畿地方にあるアピタ・ピアゴやイオン、バロー、平和堂など、大規模ショッピングセンター内のフードコートを中心として店舗展開を行う。
スガキヤでラーメンを注文すると、レンゲの代わりに「ラーメンフォーク」が提供される。このラーメンフォークは、割り箸の大量消費による環境問題に配慮し、陶磁器・食器の販売会社ノリタケと共同開発したものである。
割り箸がなくてもラーメンが食べられるような工夫がされている。2007年(平成19年)にラーメンフォークは現在の形にモデルチェンジをしている。
ラーメンフォークはそのデザインが評価され、2008年(平成20年)からニューヨーク近代美術館のミュージアムショップ「MoMA Design Store」の商品として販売されている。2021年(令和3年)に同社は創業75周年を迎えた。