東京都千代田区神田多町に事務局を置き、ガス機器・石油機器産業の健全な発展をはかる一般社団法人・日本ガス石油機器工業会(JGKA)が制定。
日付は「カセットこんろ」の使用期限が10年、「ボンベ」の使用期限が7年であることから、それぞれの年数を日付に置き換えて10月7日を記念日としたもの。
防災備蓄目的で購入したカセットこんろやボンベが使用されることなく長期間経過したり、使用期限の目安を越えることで起こる経年劣化などは事故につながる恐れがあることから、定期的な使用期限の点検や備蓄品の入れ替えの大切さを知ってもらうための日とするのが目的。
同工業会では機器の安全な使い方を周知するための点検プロジェクトに取り組んでいる。記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
一般社団法人・日本ガス石油機器工業会(Japan Industrial Association of Gas and Kerosene Appliances:JGKA)は1961年(昭和36年)4月3日に設立した団体。会員数は87社。事業内容として、製品安全化への対応、ガス機器・石油機器の需要拡大、省エネルギー・環境問題への対応などが挙げられる。
カセットこんろ・カセットボンベにはガス漏れを防ぐためにゴムの部品が使われている。ゴムは使用の有り無しにかかわらず年数が経過すると劣化が進み、ガス漏れを防ぐ機能が低下していく。そのため、古くなったカセットこんろは買い替えを検討する必要がある。また、ボンベは劣化が進む前に使い切る必要がある。
電気・ガスがストップした時の手軽で貴重なエネルギー源がカセットこんろ・ボンベである。同工業会では、記念日の10月7日には「防災鍋」を作ろうと呼び掛けている。備えているカセットこんろとボンベの製造年月日を確認するのが重要な目的である。
冷蔵庫の中の食品や常温で置いてある食品など、いつも家にある食品を材料として、あたたかい鍋を簡単に作る。その際には電気・ガス・水道がストップしている前提で、電子レンジなどの電気調理器具は使わずに、地震や台風などの災害を想定して作る。
カセットこんろ・ボンベの安全な使い方として、ボンベが過熱して爆発することがあるため、電磁調理器の上で使用しない・大きな調理器具を使用しないなどがある。その他にも、木炭や練炭の火おこしなど調理以外の用途に使用しない・カセットこんろを2台以上並べて使用しないなどの注意点もある。
関連する記念日として、関東大震災が発生した日に由来して9月1日は「防災の日」、3月1日・6月1日・9月1日・12月1日は「防災用品点検の日」となっている。
リンク:日本ガス石油機器工業会