世界中の乾癬(かんせん)患者会で構成される国際乾癬患者会連盟(International Federation of Psoriasis Associations:IFPA)が2004年(平成16年)に制定。
英語表記は「World Psoriasis Day:WPD」。慢性の皮膚疾患である乾癬について、一般の人々に情報を提供することにより、世界的な認知度向上と共に乾癬患者への配慮を求めることが目的。
2014年(平成26年)には世界保健機関(World Health Organization:WHO)の第67回総会において乾癬決議が採択され、WHO加盟国に対して「世界乾癬デー」を通じて行われる活動を支援することが奨励された。
毎年テーマが決められ、この日を中心として乾癬に関する意識の向上と正しい理解を広めるため、世界中で様々なイベントが実施される。2015年(平成27年)のテーマは「Hope. Action. Change.」(希望を持ち、行動し、変化を起こそう)だった。
「乾癬(かんせん)」とは、炎症の症状を伴う慢性的な皮膚疾患である。皮膚から少し盛り上がった赤い発疹(ほっしん)が生じ、その上に銀白色の鱗屑(りんせつ)と呼ばれる皮膚の粉が付着し、これが剥がれ落ちる。かゆみを伴う場合もあり、再発を繰り返す病気である。
このように皮膚に症状が現れる病気であるが、免疫系の疾患であり、他の人に感染することはない。その原因についてはまだ完全には分かっておらず、遺伝的要因の他に、食生活や生活習慣などの環境要因、免疫機能の異常など、複数の原因が絡み合って発症すると考えられている。