獣肉(ジビエ)の日(10月29日 記念日)

大分県宇佐市でジビエ処理加工を手がける有限会社サンセイ、国産ジビエ認証施設の宇佐ジビエファクトリー、日本初のジビエ処理研修施設の日本ジビエアカデミーが制定。

日付は10と29で「じゅう(10)にく(29)」(獣肉)と読む語呂合わせから。

近年、鹿や猪が里山や山間部、多くの農村地域で増加し、農林業などに大きな被害を及ぼしている。人口が減り続ける日本において社会問題になっている。

鹿や猪は獣害とはいえその命を無駄にせず正しい処理加工を行うことで獣肉(ジビエ)に昇華させ、命のバトンを繋げるサスティナブルな取り組みを推進することと、美味しい獣肉(ジビエ)を全国に広めるのが目的。

記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

獣肉(ジビエ)

ジビエ(gibier)はフランス語であり、狩猟によって、食材として捕獲された狩猟対象の野生の鳥獣、またはその肉を指す。日本語では野生鳥獣肉とも訳される。

近年、山間部で暮らす農家の人は高齢になり田畑を守る人がいなくなり、田や畑には草が生え林になり森となって広がっていて、鹿や猪がなわばりを広げ増えている。

過去には日本昔話にも出てくるオオカミが食物連鎖の頂点にいたが、本州・四国・九州に生息していた日本オオカミは人間による駆除などが原因で絶滅している。そのため、人間がいなくなった里山を支配するのが鹿や猪になった。

鹿や猪は農作物や木の新芽を食べてしまい、このまま数が増えていくと自然破壊へと繋がりかねない。獣肉(ジビエ)として食べることで自然保護はもちろん、命のありがたみや大切さを感じる食育にもなる。

生または加熱不十分な野生鳥獣の肉には、ウイルスや大腸菌、寄生虫による食中毒などのリスクがあるため、中心部まで火が通るように加熱調理が必要となる。しっかりと選別し、適切な処理をしたジビエは安心・安全で、美味しいものである。

リンク宇佐ジビエファクトリーWikipedia

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カテゴリー「10月の記念日」「今日は何の日

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