唯一の小型自動車競走振興法人として、小型自動車競走関係業務を行う公益財団法人JKA(ジェーケーエー)が制定。
公営競技の「オートレース」が千葉県船橋市の船橋競馬場のコースの内側で初めて開催されたのが1950年(昭和25年)10月29日のこと。今のオートレース場のような500m走路ではなく、1周800mのコースを使っていた。
日本で唯一ノーブレーキのバイクでスピードとテクニックを競う「オートレース」を、今後もより多くの人に愛してもらうことと、その収益金は「オートレース」発祥以来、長きにわたり機械工業の振興や社会福祉に役立っていることを広く知ってもらうのが目的。
日付は「オートレース」初開催の日である10月29日から。記念日は2023年(令和5年)10月12日に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
公益財団法人JKA(Japan Keirin Autorace foundation)は2007年(平成19年)8月23日に設立した団体。職員数は623名(2023年6月26日時点)。主な業務として、競輪とオートレースの選手・審判員や、自転車・小型自動車の登録、競輪とオートレースの実施方法の制定、選手の出場あっせん、養成・訓練などを行う。
競輪とオートレースは、それぞれ自転車競技法と小型自動車競走法の規定により、地方自治体が開催する公営競技である。公営競技には他に競馬や競艇がある。
その収益は、競技を開催する地方自治体の財政の健全化に役立てられるだけではなく、自転車・小型自動車その他の機械の改良及び輸出の振興、機械工業の合理化並びに体育事業その他の公益の増進を目的とする事業の振興に寄与する形で社会に還元される。
オートレースは、プロのオートレース選手達が競走車(排気量600ccの二輪車)によって行うモータースポーツ・オートバイ競技の一種である。監督省庁は競輪と同じく経済産業省(製造産業局)。
小型自動車競走法に基づいてJKAが運営し、指定自治体がパリミュチュエル方式により勝車投票券(車券)を販売する。主催は、川口市・伊勢崎市・浜松市・山陽小野田市・飯塚市の5市である。
オートレース場は、川口オートレース場・伊勢崎オートレース場・浜松オートレース場・山陽オートレース場・飯塚オートレース場の5場が存在する。また、ナイター競走開催のための照明設備が設置されている場もある。
オートレースの舞台となる競走路は、1周500m、幅30mの楕円形のコースで、走路は少し傾斜している。これはハイスピードでもコーナーを回りやすくするためと、選手が高度なテクニックをフルに発揮して面白いレース展開になるように工夫してある。
関連する記念日として、1948年(昭和23年)11月20日に競輪が公営競技として福岡県北九州市の小倉競輪場で初めて開催されたことに由来して、JKAは11月20日を「競輪発祥の日」に制定している。