東京都港区東新橋に本社を置き、牛乳や乳製品を中心に様々な食品を製造・販売する森永乳業株式会社が制定。
同社の「森永ビヒダスヨーグルト」は1978年(昭和53年)11月1日に発売され、日本でいちばん長く発売しているビフィズス菌ヨーグルト。日付はその発売日から11月1日としたもの。
市販されているヨーグルトには一般的に「乳酸菌」は配合されているが「ビフィズス菌」は一部の商品にしか入っていない。混同されがちな「乳酸菌」と「ビフィズス菌」の違いについて、理解してもらうきっかけとするのが目的。
記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
森永乳業株式会社は1917年(大正6年)9月1日に創業し、1949年(昭和24年)4月13日に設立した会社。2024年(令和6年)3月31日時点で、資本金は218億2100万円、従業員数は単体3302名・連結7415名となっている。コーポレートスローガンは「かがやく“笑顔”のために」である。
同社の「ビヒダス プレーンヨーグルト」は大腸まで届くビフィズス菌BB536を配合した、特定保健用食品のプレーンヨーグルト。酸味を抑えたまろやかな味わいが特徴である。
このヨーグルトは生きたビフィズス菌(ビフィドバクテリウム・ロンガムBB536)を含んでいるので、腸内のビフィズス菌が増え、腸内環境を良好にし、おなかの調子を整える。内容量は400g、賞味期限は15日間、アレルゲン(28品目中)は乳成分。
「ビヒダス ヨーグルト」の種類として、「プレーン」の他に「脂肪ゼロ」や「加糖タイプ」、アロエやナタデココ、白桃+黄桃など色々な味の「4ポット」、「便通改善」や「骨密度対策」ができるものなどがある。
ビフィズス菌は一般的に酸素や酸に弱く、ヨーグルトでの増殖が難しい。乳酸菌の入っているヨーグルトにも整腸作用はあるが、生きているビフィズス菌の入ったヨーグルトの方がより効果が高いことが分かっている。
腸内フローラの主な舞台である大腸で、炎症を起こす原因となっている悪玉菌をやっつけるのが善玉菌である。実は大腸の善玉菌である、ビフィズス菌と乳酸菌の割合は、なんと99.9%がビフィズス菌で、0.1%が乳酸菌。
あまり知られていないが、大腸の善玉菌のほとんどがビフィズス菌であり、悪玉菌をやっつけ、腸内フローラのバランスを良好に保つ大切な役割を果たしている。
さらに注目すべきは数の差だけではなく、それぞれの菌がカラダの中でつくりだす成分。乳酸菌が「乳酸」をつくりだすのに対し、ビフィズス菌は「乳酸」に加え「酢酸」もつくりだす。この「酢酸」が非常に重要で、より強い殺菌作用で悪玉菌をやっつけてくれる。
関連する記念日として、5月15日は「ヨーグルトの日」、2月3日は「乳酸菌の日」、12月2日は「ビフィズス菌の日」となっている。