福岡県北九州市八幡西区に本社を置き、弁当・そば・うどんの製造・販売などを手がける株式会社東筑軒(とうちくけん)が制定。
日付は1111と1が並んでいる姿が、人が並んで立ち食いうどん・そばを食べている光景をイメージできることから。
急いでいる時でも店にさっと入ってさっと食べられる立ち食いうどん・そばの文化を、より多くの人に知ってもらい忘れないでほしいとの願いが込められている。記念日は2022年(令和4年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
同社は1921年(大正10年)7月、福岡県の折尾駅・直方駅にて立ち売りによる弁当の販売を開始したことに始まる。当時から郷土色を生かした駅弁作りを行う。
福岡では鶏の水炊きが名物になっているように、昔から鶏肉を好んで食べる土地柄。そこで鶏のスープの炊き込みご飯に、鶏肉と卵をあしらった「かしわめし」を考案した。
かしわめしを考案した当初の弁当屋の名前は筑紫軒だったが、1942年(昭和17年)5月に門司鉄道局の要請により、既存の眞養亭、東洋軒、吉田弁当と企業統合し、現在の東筑軒となった。
そして、現在では折尾駅を中心に鹿児島本線・筑豊本線の黒崎駅や八幡駅、戸畑駅、若松駅、直方駅、赤間駅、福間駅などで、かしわめし弁当の販売や立ち食いうどん店の運営を行っている。また、博多駅や小倉駅でも弁当を委託して販売している。
同社の立ち食いうどん店では、かしわうどん・そば、きつねうどん・そば、ごぼ天うどん・そば、わかめうどん・そば、月見うどん・そば、とり天うどん・そば、山菜うどん・そば、えび天うどん・そば、かしわおにぎり、いなり寿司などが販売されている。