「We Serve(われわれは奉仕する)」をモットーに様々な奉仕活動に取り組む山形県のライオンズクラブ国際協会332-E地区SCP・FWTが制定。
同団体は小児がん支援の一環としてウィッグ(かつら)を無償で提供するヘアドネーション(ヘア=毛髪・ドネーション=寄付)活動を行っており、記念日を通して毛髪を寄付する人々とウィッグを製作する団体などとの協働がしやすい環境整備の充実と広がりを図ることが目的。
日付は数字の1が並ぶ様子が毛髪の流れに見えることから11月11日としたもの。記念日は2022年(令和4年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
ヘアドネーション(Hair Donation)とは、小児がん、先天性の脱毛症、不慮の事故などで、頭髪を失った子どものために寄付された髪の毛で医療用ウィッグを作り、無償で提供する活動。ヘアドネーションによるウィッグは100%人毛でできているため、見た目や質感がとても自然である。
もともとはアメリカの団体Locks of Loveなどが行っていた活動で、日本では2009年(平成21年)にNPO法人Japan Hair Donation & Charity(JHD&C)が活動を開始した。
当初は認知度の低さから髪の毛の寄付が少なく、最初のウィッグを提供するまで4年を要したが、水野美紀や柴咲コウなどの有名人が参加したことにより認知度が上がり、寄付が急増した。
寄付する髪の毛は、原則として31cm以上の長さが条件である。この「31cm」という中途半端な値の由来は、もともとアメリカで「12インチ(=30.5cm)以上」が基準とされ、それを日本でメートル法に換算したためとされている。
その他、年齢や国籍、性別、髪色、髪質は問わない。クセ毛やグレイヘア(白髪)も問題なく寄付できる。ただし、濡れた髪の毛はカビや雑菌の繁殖の原因になるため、完全に乾いていることが条件となる。