ノーベル賞の賞金は現在800万スウェーデン・クローナで日本円にして約1億円になる。
日本では競輪・競馬の配当金、テレビ番組の賞金など多くの賞金が課税対象となっているが、ノーベル基金から出るノーベル賞の賞金は非課税となっている。これは法律で決められており、所得税法にわざわざ明記されている。
日本人初のノーベル賞の受賞者である湯川秀樹がノーベル物理学賞を受賞した際、国内でノーベル賞に課税するかしないかについて話題となり、法律が改正されたという経緯がある。
ただし、所得税法には「ノーベル基金からノーベル賞として交付される金品」と記載されている。物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞はノーベル基金から支払われるため非課税となる。
経済学賞についてはノーベルの遺言にはなかったため、スウェーデン国立銀行から支払われる。そのため、経済学賞の賞金は現在の所得税法では課税対象となってしまう。もし日本人がノーベル経済学賞を受賞したら、湯川博士の時のように法改正が行われるかもしれない。
2017/8/16
カテゴリー「歴史・文化」