全国のパン屋さんには長年抱えるある深刻な悩みがある。その悩みとは新商品の味を試してもらう「試食」をしてもらえないことである。
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パン屋さんの悩みを救う仕掛けを発案したのは大阪大学・松村真宏教授である。パン屋さんの試食は意外と食べてもらえない。そこで、2つぐらいパンを用意しておいて、どちらが好きか、好きな方に爪楊枝を入れてもらうような投票制のシステムを考案した。単なる試食ではなくアンケートに協力するという形にする事で、試食率を上げる事に成功した。
そもそもお客さんが試食に対して後ろ向きなのは「返報性の原理」という心理が働くからである。これは試食したら買わなければいけないという考えである。そんなお客さんの心理を人気投票という別の目的にすり替える事でお客さんのプレッシャーを軽減し、その結果2倍の成果を上げる事に成功した。
2018/7/30
カテゴリー「食べ物」