学生服の値段は、2007年が平均で約27,500円だったのが、2016年には約32,500円と5,000円も値上がりしている。これには火鍋ブームと密接な関係がある。
火鍋とは、中国の鍋料理で、肉・魚介類・野菜などをスープで煮たものである。その起源は、内モンゴルの羊肉料理として発祥したものであるとも言われており、ラム肉をメインにした火鍋が人気である。
画像元:うまい肉
火鍋と学生服の両方に共通しているのは「羊」であり、火鍋にはラム肉(羊肉)が、学生服にはウール(羊毛)が使われる。ラム肉になる食肉用の羊とウールを取る羊毛用の羊は種類が違う。火鍋ブームでラム肉が高く売れるということで、多くの羊農家は羊毛用の羊ではなく食肉用の羊に切り替えて飼育するようになった。
これにより、羊毛用の羊の数が減り、ウールの値段が上がった。そして、そのウールを使用する学生服も値上がりする結果となった。学生服以外にもスーツは15%、セーター類は20%などウール製品の値上げが相次いでいる。
2018/8/30
カテゴリー「食べ物」