国民的なテレビアニメ番組である『サザエさん』。東京の平屋でドタバタ劇を繰り広げているサザエさんが世界で注目されている。
『サザエさん』は日曜の夜6時30分から始まる。その時間帯の視聴率は日本の人たちがどれだけ家で食事をしているかをある程度表す。取引所の人たちはいろんなデータが何らかのつながりがないかを調べ、統計的な処理をして有意性があるかどうかで判断している。
在宅率が高ければ日本の景気があまりよくない。逆に在宅率が低ければ景気がよくて外食が増えているという判断材料にしている。
一見、株価とサザエさんは全く関係がないと思えるが、実はかなり関係している。実際にサザエさんの視聴率の動向を示したグラフに東証株価指数の推移を合わせると、サザエさんの視聴率が上がっている時は株価が下がり、サザエさんの視聴率が下がっている時は株価が上がっている。
どれくらい関係性があるかというと、2016年末から過去2年間の2つの関係を統計学の相関係数という数値で表すと、0.89という数値になる。これはかなり高い値で、この2つが非常に関係している事を表す数値である。通称「サザエさん効果」とも呼ばれ、日曜の夜は証券マンがサザエさんの動向に注目している。
2018/9/22
カテゴリー「歴史・文化」