大丸は東京店と京都店で「店」の読み方が違う。
関西以外にある大丸は東京店・札幌店のように「店」と読む。関西にある大丸は心斎橋店・梅田店・京都店・神戸店のように「店」と読む。昔は店舗の事を「見世棚(みせだな)」と呼んでいて、簡易な店舗を「見世」、通常の店舗を「棚」と言った。現在でも「店」という字は「みせ」とも「たな」とも読む。家を借りている人・借家人・テナントの事を店子(たなこ)と言う。
もともとは「店」と言っていた。ところが東京のデパートが「店」を使い、それがカッコいいと広まったが、関西発祥の老舗「大丸」は「店」とは言わないという事で、ずっと「店」という言葉を使い続けており、大阪や京都、神戸の大丸では「店」の呼称を使っている。現在では「~店」と使う事の方が一般的になっている。
2018/10/7
カテゴリー「歴史・文化」