アラン・スミシー(Alan Smithee)とは、年齢も姿も国籍も不明な架空の映画監督の名前である。アメリカ映画で1968年から1999年にかけて使われていた。
画像元:バンドルゾーン
アメリカで、映画制作中に映画監督が何らかの理由で降板してポストが空席になったり、何らかの問題で自らの監督作品として責任を負いたくない場合にクレジットされる偽名である。あまりに多用され過ぎて2000年に使われなくなった。
使用には厳密な規定があり、映画監督からの訴えを受け付けた全米監督協会(Directors Guild of America:DGA)による審査・認定のもとに使用されていた。
日本の映画においてアラン・スミシー名義が用いられた作品もある。また、日本のアニメ作品でも見られ、アメリカ映画におけるアラン・スミシーと同様に、諸事情で作品の品質が維持できなくなった場合に、監督が降板したり、自分の名前を出すことを拒んだりした場合に用いられている。
ただし、この場合の日本の作品は全米監督協会とは何の関連もないため、直接的に「Alan Smithee」と表記されずに弄られた名前が使われている。漢字表記を当てた名前が多く、「阿藍隅史」「亜嵐墨石」などが使用されている。
リンク:Wikipedia
2018/10/1
カテゴリー「歴史・文化」