「学問の神様」として有名な菅原道真は、福岡県太宰府市にある太宰府天満宮や東京都文京区湯島にある湯島天神をはじめ、全国1万以上の神社で祀られている。
本格的な受験シーズンを前にこれらの神社で合格祈願をする人も多いと思われる。しかし、菅原道真の賢さは「中の上」だったという。
今残っている成績を見ると確かにいい成績ではなかった。それは今でいう官僚の試験のようなもので、その問題は「地震のメカニズムを明らかにせよ」などの内容だった。当時の科学技術では無理な問題だが、道真はそれを仏教などを結び付けて強引に解答しており、「中の上」ぐらいの成績でギリギリ合格だった。
道真は今の言葉でいうと地頭が良かったとも考えられ、ペーパーテストでは彼の才能ははかれなかった。だからこそ、道真はナンバー2の右大臣にまで出世した。その実力と人望から「学問の神様」として信仰されている。
2018/10/16
カテゴリー「歴史・文化」