もともとBMIは金儲けのための適当な数値だった

BMI(Body Mass Index:ボディマス指数)とは、身長と体重から算出される肥満度を表す体格指数で、現在では世界中で使われている。

しかし、イギリスで出版された『世界を変えた14の密約』の著者でジャーナリストのジャック・ペレッティ氏が、BMIに関するタブーを公表した。それはもともとBMIは金儲けのために1人の男が広めた適当な数値だという。これは15年にわたり100人以上の関係者たちの証言で明らかになった事実である。

世界を変えた14の密約
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そもそもBMIとは医学的な裏付けは何もない数値だった。BMIの計算式は「体重(kg)」÷「身長(m)の2乗」で、世界的に肥満の基準となる指数になっている。1835年にベルギーの数学者アドルフ・ケトレーが統計手法を導入して提案したものだが、BMIは筋肉量や脂肪量を全く無視した数値で、ケトレー本人も「肥満度を算出するには曖昧なものだ」と言っていたほどである。そんなBMIが金儲けのために広まったという。

1945年、アメリカのニューヨークで、大手保険会社メトロポリタン生命の統計担当をしていたルイ・ダブリンは、成果を上げてボスを喜ばせたいと考えていた。実はこのたった1人の男によって、後に世界中が大混乱へと巻き込まれていく。

ある日、保険の顧客リストに目を走らせていたダブリンは、体重が重い人は保険料の支払い額が大きい傾向にある事に気が付いた。そして、太っている人が増えれば、もっと稼げるのではないかと考えた。しかし、多くの人を太らせる事はできない。そこで考え出したのが、「標準」に分類されている人を「肥満」に分類できれば、より高い保険料を払わせられるのではないかという事だった。

それを裏付けるために引っ張り出してきたのがケトレーが作ったBMIだった。当時、このBMIはほとんどの人が知らない指標だったが、この数値にお金のにおいを嗅ぎつけたのである。BMIを使ってより多くの人を明確に「肥満」と定義付ける事で、保険料をより多く支払わせようとした。

この1人の男の企みにより今まで「標準」と分類されていた半数のアメリカ国民が瞬く間に「肥満」に分類された。BMIは保険会社が肥満の基準を作り、金儲けのために広めた数値だった。

2018/10/9

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カテゴリー「生活・科学

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