けん玉は日本に古くからあり、日本人に馴染み深い遊びだが、その発祥は日本ではない。
けん玉は世界各国でも遊ばれており、日本に入って来たのは江戸時代といわれる。ワイングラスと毛糸球、シカの角と木製の玉など2つのものを糸または紐で結び、一方を引き上げまたは振り、もう一方に乗せる・穴を突起物にはめるような玩具は昔から世界中に存在する。
例えば、日本のアイヌ民族のウコ・カリ・カチュ、アメリカの五大湖周辺のインディアンに伝わっているジャグジェラ、エスキモーに伝わるアジャクゥァクなどである。その中でフランスのビルボケ(仏:bilboquet)は16世紀頃から子どものみならず貴族や上流階級の人々にも広く浸透し、国王アンリ3世も愛好したという記録も残っている。このようなことから、フランスのビルボケがけん玉のルーツというのが一般的な説である。
日本では1830年に喜多村信節が著した『喜遊笑覧(きゆうしょうらん)』に「安永六七年の頃拳玉と云もの出來たり」とあるのが知られており、当初は酒席の遊びであったと考えられる。
リンク:Wikipedia
2018/11/9
カテゴリー「歴史・文化」